頭の病気に霊験あらたかと信仰を集める大雲寺。
○冷泉天皇の皇后・昌子内親王の脳の病気が治ったという話や、皇族の中に精神的に安定性をかく方がいらっしゃり、その時に大雲寺にご祈祷を頼まれ治ったという話などが伝わっています。
○平安時代、後三条天皇の娘が精神病を患って、京都岩倉の大雲寺にある泉の水を飲んだところ回復したという伝説があるんですが、これに基づいて、日本各地から精神病者がこの京都の大雲寺にお参りにきました。やがて精神病者を宿泊させる宿が、大雲寺の周辺に発達したというのが岩倉の起源とされています。
戦国時代の火事で本尊の観音さまの頭部が焼けてしまい、それ以来秘仏となっていますが、観音さまが身代りとなって首から上の病を治してくださるといっそう信仰を集めています。